どぞ。

先日、おかんを病院に連れて行くのに、市が運営するバスに乗りました。
これだと、ほとんど家の前から　病院の入り口までバスが連れてってくれます。
(病院の前に坂があって、阪急バスさんだとその坂の下まで……)

高齢者には市からパスが配られてそれだとほぼ半額で乗れます。なもんだから、このバスを利用すると人はお年寄りがむちゃ多いです。
だから、これに乗るときには　どんなに空いていても私は席に座らないようにしています。

先日の行きに乗ったのは　ちょうど病院の受付が始まる時間に合わせたバスで、混み混みでした。
座っている人も立っている人もほぼ高齢者。
仕方ないのでおかんを手すりにつかまらせて私が後ろから支える形で立っていたのですが……しばらくすると前に座っていた初老の殿方(ひょっとしたら私よりちょっと上くらいかもしれない……)がおかんに席をゆずってくれたのでした。
申し訳ないと思いつつも、おかんを座らせたのでありました。

この席をゆずるという行為。
慣れないウチはけっこう恥ずかしくて(?)勇気がいるのです。
そして、勇気を振り絞ってゆずっても　なんでか頑固に座ろうとしないご老人方。
ここはもう座ってくれよぉぅと思うのです。
「まだまだ私ゃ、そんな年寄りちゃうでぇ」と思うのでしょうか。
それとも、
「ぃゃぃゃ、申し訳ないしぃ」と遠慮するのでしょうか。
でも、すちゃっと立って「どぞ」と言うて……断られてしまったら、また座り直すのんもなんだかなんですよね。
で、その次は　ゆずろうか、どうしようか、また断られるんちゃうかぁなどなど悶々としちゃうのでありました。
もう今はおばちゃん気質を発揮して、半ば強制的にゆずってしまいます(笑)

そういえば、まだ若かった頃(笑)
なんだか気持ち悪くて会社を早退して昼すぎに電車乗って帰ったのでつが。
車内はほどよく混んでいて、ぎゅーぎゅーではないけど、席は空いてない状態。
ま、なんとか立っていられるだろうと、つり革につかまって　ゆぅらゆぅらしていたら。
しゅっとした若者や都会でのお買い物帰りのおばちゃんが席を占めている中、 ちょっとやんちゃな格好をしたメンズが　席をゆずってくれたのでした。
こういうやんちゃなお子は　単体だと優しいのよねぇぇぇなどなど思いながら……ありがたく座らせてもらいました。
(そんなにひどい顔していたのかしらん。。。と後になって思うのでありました)

病院帰りは　まだ空いていたので座って帰ることができました。

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