怒涛の一週間
今年は、私(ら) 最後の大厄でごじゃります。
すでに、私は 足の小指を推定骨折いたしました。
そして、まだ1月……
予兆
正月明けくらいから、おかんの足のむくみが顕著になってきました。
訪問リハビリのおにいちゃんに、むくみを軽減するようなマッサージもしてもらっていたのですが、なかなか治りません。
これは、毎月末に行く、かかりつけ医への定期健診を早めに連れて行った方がいいなぁと思っていました。
食欲はあり(もちろん私の作った夕飯は時々捨てられますが…オヤツはぼりぼり食べ過ぎるくらい食べています)、さほど、真剣には考えておりませんでした。
料理をちょっと手抜きしたときに 塩分が多かったかしら…との心配はありました。
かかりつけ医へ
週が明けてから、さらに、動くたびにしんどそうにしているので、この週の水曜日はオヤジの歯の定期健診、木曜日はかかりつけ医が休み…ということで、18日火曜日に朝イチで医者に行こうと、月曜日の夜におかんに提案しました。
翌朝、すっかり忘れていましたが……
この日は、足のむくみの他に顔もむくんでいるのがわかりました。
とにかく徒歩2分のかかりつけ医へ、私が朝イチで受付を済ませてくるから、9時に間に合うように来てねと3回ほど念を押して、私は8時半にかかりつけ医へ。
すでに受付は始まっていて、(私の前に)何人くらいですか?と聞いたら「9時に来てもらえたらいい」と、いつものつっけんどんな看護師さんが教えてくれました。
一人で歩かせるのも心配なので、そのまままた家に帰り、おかんを連れていくことにしました。
用意するのにも、ものすごく時間がかかり……
なんとか外へ出たのですが。
これまた歩くのがようやっとで。
偶然、お向かいの元看護師さんでしっかりしゃっきりした方と会って、途中まで一緒に付き添ってくださいました。
10分以上かけてようやく病院にたどり着いた時には、おかんはヘロヘロ状態。
病院側も察してくれたのか、速攻で診察室へ寝かせてくれて…即・救急車で大きな病院へということになりました。
ぁあ、過去にもあったなぁぁぁぁ……やれやれ。
「すみません、ちょっと荷物取ってきていいですか?」
(病院と家を何回も行き来するのは大変……経験談。そのために各自入院セットを用意してあるのだ!!)
看護師長さんらしき人。
「ダメです!! すぐに救急車来ます」
(1本スジ違いのご近所が消防署)
「家に年寄りもう一人居て 伝言してこなければ」
(電話、留守電にしてあってこれの解除の仕方とか 留守電中声が聞こえてきてもわからないオヤジ)
「(どこに連れていかれるかわからないのに)行って帰ってまた荷物持っていくの大変なんです」
「そんなの病院の前にタクシーいっばいあるわよ」
「どこに運ばれるかわからないのに 金がないです」
そんなこんな押し問答している中。
ここのかかりつけ医。
高齢なうえ、数年前に大病を患いはってからちょっとたよんなくて…救急病院への申し送り状(?)を書くのに、ひとつひとつ看護師さんに聞きながら書いています。
「こんなことしている間に荷物とって帰ってこれますっ」
「できるだけ早く帰ってきてくださいねっっっっ」
(看護師さん 怒っている)
と半ば強引に病院を飛び出しました。
走って帰り……足の小指をかばうこともせず5階を一気に駆け上がり、オヤジに「おかん、入院するからっ」とだけ告げて、下駄箱の上に置いてあるおかんの入院セットをひっつかみ……
ちょうどお向かいさんが出てきてくれはって「入院しますぅぅぅ」と言うてるときに、救急車のサイレンが。
おお、来ているぅぅぅぅ。
「失礼しますっ」
と階段駆け下り、走り、病院に到着したら、ちょうどおかんが救急車に乗せられるところでした。
ふふん。間に合ったやんけっ!!
マスクしているせいもあって、もう息は ぜぇぇぇぇぜぇぇぇぇはぁぁぁぁはぁぁぁ。
救急隊員のお兄さんが
「そんなに急がなくてもよかったのに。大丈夫?大丈夫?」
とかなり心配してくれはりました。
「だって、看護師さんが 急げ急げって……ぜぇぇぇぇぜぇぇぇぇ」
そこから30分以上。
こんなご時勢だから……なかなか搬送先が決まりません。
(余裕で取ってこれたやんっっっっ(怒))
おかんのペースメーカー手術した病院も、市立病院も、隣の市立病院も断られ……
そして。
再度、電話をかけてお願いしたO大学病院内にある救急センターへ搬送されることになりました。
救急病院にて
おかんは、搬送されているあいだも、呼吸が荒いなりにも意識ははっきりしているようで、受け答えをしていました。
そして、病院。
私は、毎度のことながら、救急患者さん家族待合室で待機です。
これ、ほんとに、ぽつんと……ひょっとして、私、存在忘れられている?ってな感じで取り残されるんですよね。
何回目のことか……
数時間して、看護師さんがやってきて、まだ治療中でとりあえず入院手続きを…
そしておむつとか指定のガーゼとか売店で買ってくるように言われて買いに行き……
また延々と待たされて……
先生の説明。
酸素呼吸器をつけて点滴治療。
心臓の手術をしたJ病院へ転院した方がいいから、そちらが空きしだい、転院します。
帰宅したら2時半でした。
そこからオヤジに昼ご飯食べさせて。
お尻拭きとかシャンプーリンス、ボディソープなどなどを買いに走ったのでありました。
転院
翌日。
オヤジの昼ご飯を食べさせたら、荷物を持って救急病院に行こうと思っていたら電話がかかってきました。
「J病院が搬送可能になりました。
今日の午後3時くらいにここから病院車で搬送しますので、付き添いお願いします」
とのこと。。。なんや、空いてるんやないかぁ、J病院。。。ぶつぶつ。。。
2時くらいにうかがうと約束して、ひとまずの荷物を持ってモノレールに乗って救急病院へ。
一直線だと近いけど、電車だとぐるりとまわっていくのよねぇぇぇ。
でも、しばらく通うことになったら、この方をおがめられると、それだけを楽しみにしていたのですが……
もう、転院です。
J病院にて
O大学病院のスタッフさんが計4名付き添ってくださいました。
J病院に着くと。
2年前に引っ越して(ウチから遠くなったぁぁぁぁ)ものすごくきれいになった病院に、O大学病院のスタッフさん。
「おぉぉぉ、めちゃキレイ。すごいなぁぁぁ すごいなぁぁぁ」
と感嘆しておられました。
ぃゃぃゃ、O大学病院も 建て替えてからめちゃキレイですやん。
カフェとかは J病院よりもお洒落ですぜぃ。
入院した友達のお見舞いに行ったときにも、入院病棟のホールとかお洒落でしたもの。
……と、ココロの中で密かに応援してあげたのでした。
そして、また、救急患者家族のための待合室に ぽつんと置き忘れられ……
2時間以上待ったでしょうか。
やっと先生と看護師さんが来てくれました。
あれこれ治療のことやら説明を聞き……
そうとう心臓が弱っているそうで。
そして、心臓が弱っているので血液を送れられておらず、それによって肝臓・腎臓もダメージをくらっています。
一時的に透析もあるかもしれませんと。
今、強心剤を点滴投与しているけど、よい兆候が見られないと…
「かなりの重篤ですので…」という言葉を何回も聞き……
「覚悟しておいてください」と言われ……
これからカテーテルを入れて、心臓の具合をみて、原因と今後の治療方針を決めます。
先客(!)がいるので6時から開始となります。
それから結果報告します。
ぃゃ、ちょっと。もう一人の年寄りに夕飯を食べさせなくてはいけないので……
では、報告は電話で…ということにしてもらいました。
だが、帰る前に、いろいろな書類にサインをしなくてはなりませんでした。
昨日も救急病院で山のようにサインして……また似たような内容の書類にサイン……
やっと終わって、夜間出入り口から出て、タクシーで帰りついたら7時前でした。
そこからオヤジに夕飯を食べさせ、そして、食べ終わってから「予断を許さない状況」を説明しました。
とにかく、カテーテル検査の結果待ちで……
看護師さんが言うには、遅くても8時前には連絡できると言うていたのに。
8時半になってもかかってきません。
こうなると悪い方に悪い方に考えます。
9時前ごろにこちらから電話をかけたら、先生もお忙しかったようで……
カテーテル検査自体は無事に終わり、透析はひとまずしなくてすんだようです。
(カテーテル検査で 臓器にぶすっといってしまうこともありますよってな書類にもサインさせられたっけ)
やはり心臓の具合がよろしくなく。薬もあまり効いておらず……
延命治療をどこまでするか、相談するために明日来て下さい。。。と。
本来は、どんなときでも覚悟しておかねばならない年齢の高齢者達ですが。
いざとなると、もう頭の中がぱんぱんで。
その後、かかってきた妹からの電話に わんわん泣いていた私です。
パニクった私を心配して、妹が翌日、来阪して一緒に病院に行ってくれることになりました。
私はとにかく納期が迫っている仕事をしようと起きていたのですが(そのわりにはあれこれ考えて仕事はすすみませんでしたが)……日付が変わったころに病院から電話がありました。
「今夜、万が一のときには どこまでしますか?」
そんなに悪いのかと。。。
「助かって回復する見込みがある場合は心臓マッサージ、もしくは軽い電気ショックをある程度までしてください。エクモとか機械は使わないでください」
それからは 寝られませんよね。
もくもくと葬儀屋さんやら市の火葬場やらを検索し続けたのでありました。
おかげで、今、サイトCM枠が葬儀屋と墓地のオンパレード(笑)
延命治療方針
昼前に神奈川からやってきてくれた妹と、あれこれ話して、方針を決め。。。
余分のおむつとかパジャマを持って病院に向かいました。
いつも、おかんを連れているので入ったことのない病院のカフェでお昼ご飯をしてから、CCUへ。
容体はあまり変化が見られず、相変わらずのようです。
延命治療については。我が家としては。
完治するということはないようなので、痛いことやつらいことはすべてNGで。
心臓マッサージと電気ショック(これもテレビで見るような 体がのけぞるほどのものはやめて)をある程度まで。。。ということでお願いしました。
こんなときも、妹の方が説明が上手で。てきぱきと答えてくれました。
よかったです。来てもらって。。。
妹とも話せて、ここまできたら私もなんとか落ち着き、とにかく、これから起こりうることを想定して、決められることは決めていかねばと帰路についたのでした。
電話が鳴る
夜中…丑三つ時になるとココロがざわざわして、じっとスマホを握りしめて鳴らないように願いながら。。。眠れず。。。布団にもぐりこんでiPadであれこれ検索していました。
大阪の満月・新月(満潮・干潮)を調べたり(笑)
納骨はどうしようかとかとか。
翌日は病院に行かず……一時期、面会が許されていたようだけど、案の定、1月から面会中止になっているし。CCUだからもともと会えないし……オヤジの三回目ワクチン予約(今回は近所の整形外科で)をしたり、たまっていた雑用を片付けながら仕事していました。
補聴器のことで伝えておかねばならないことがあったので病院に電話しましたが、現状変わらずのようでした。
そして。
土曜日の夕方、スマホの電話が鳴りました。
(病院からの電話って 携帯にかかってくるんですよ。
おかげで、お風呂に入るときにもドア近くにスマホ置いたりして……先日、防水カバー買いました。
固定電話の方が おかん仕様になっていて 呼び出し音がめちゃでかいのでどこにいても聞こえるんだけど)
もうね、ドキドキしながら出ました。
「今度、来るときでかまいませんので テレビカードお願いします」
…………「はっ?」
一瞬、言うていることが わからず 聞き返してしまいました。
「て、テレビカードですか?」
「今日から少し食事もできるようになって、テレビも見たいというので」
あ゛。。。
「は、はい。週明けにでも行くつもりでしたのでそのときに持っていきます」
「薬が効いて少しオシッコもでるようになりました。
早く帰りたいとおっしゃってます」
あ゛。。。
出た、年寄りのわがまま。
どして、そう帰りたがる?! どいつもこいつも。
我が家より暖かくて お布団もふわふわで お世話してくれる人はみな優しいやろう。
私みたく怒鳴る人おらんやろぉ。ええやんか。
寝て居られるし。。。
少しは元気になりつつある証拠とは言え。。。はぁぁぁぁ。
私の机の上には お取り寄せした葬儀屋のパンフレットが散らかっているぞ。
葬儀の方に重点を置いて考えていたので、退院したときのことも考えなくてはならないようです。
まずは5階まで上がれるかだよなぁぁぁぁ……んー。。。
日曜日には 替えのパジャマを5着くらいもってきてくれとの電話もありました。
数枚持っていっているのに……
聞くと、本人の希望で着替えさせたりしていると。
ぉぃぉぃ、うちのおかん。
私が言わないと、そして強制的に洗濯かごにいれないと、同じパジャマ数週間着続けているぞ。
(一度、ほっといたら 3週間着替えなかった…洗ってないと言うたら、昨日、洗ったやんとか言うのでカレンダーに印をつけていっているが、それを見ていないで、私が言うまで洗わない)
前開きで、あまり分厚くない(病院は暖房効いているから)パジャマをかき集め、ちょくちょく行けないから、もう少しあった方がいいかとAmazonさんでぽちりぃの。
(私なんてパジャマ、夏と冬で2着ずつしかないのに……おかんは衣装ケースにたんまり入っている)
ぱたぱたした週末でした。
そして、昨日、月曜日。年またぎになってしまった自分の歯の治療をして(あと2回~~~)オヤジに昼ごはんをたべさせてから、テレビカードとパジャマをお届けしたのでありました。
薬の効果がやっと効いてきたようで、少しだけ良好なようです。
私は、かかりつけ医から救急病院。救急病院から今の病院に運ばれている救急車の中でしか会っていないので、ほんとのところどうなのか、イマイチわからないですが。
そんなこんなで
あ。
病名は いわゆる急性心不全で。
心不全になった原因は 決定ではないが、おそらく難病のひとつと言われているヤツで。
これは、若くて初期症状の人ならステロイド剤で治せるけど、おかんほど高齢で症状が進んでいるとどうしようもないということです。「治る」ということはないらしいです。
なもんで今回退院できたとしても、心不全を繰り返すことになりそうです。
それなりに覚悟しておかねばです。
今回は 神様が「機会」をあたえてくれたのであろうと。
我が家は まったくその手についての話合いをしてこなかったので。
いろいろ、それぞれの希望も聞いて。
なるべくそれに添えるような 遅すぎる終活をしていかねばです。
ぃゃ、でも、さっきは●●って言うてたのに、今は××がいいって言うの?!ってなことが多々あるから、ある程度、絞り込んで選択方式で決めた方がいいかなぁ。
それと、おかんの部屋を少しずつ片付けようかと思ったのだが、帰ってくるとなると、物がなくなっていたらものすごく怒ってすねて泣き出すので、手がつけられません。
もう要らんもんであふれているのに。あれこれ埃かぶっているし……
厄払い
節分までに行かねばと思っていた厄払い。
万が一、病院から呼び出しがあったときには、ちょっと遠いところにあるし、私の時間もままならず…行けそうもないので。
でも、大厄と知ってしまったし。
これから 何か起こったとしても。
同じ出来事でも、お詣りしていなかったら「あのとき、行かなかったから」と思ってしまうけど、お詣りしていたら「あぁ、これくらいですんでよかった」と思うだろうから…気の持ちよう……
オンライン祈祷をお願いすることにしました。
(直接行ってお願いするより少し高いけど)
こーゆーの初めてだけど、手続きがすんだら動画を見るようになっていて。
読経だけかと思ったら ところどころテロップでこれはこーゆー意味ですよという説明が入るので面白かったです。
*ほ~姉さん*
ほんとにね。
まーこーゆーのは「突然」なんだけど。
やはりどこかで 真剣に考えておらず…
いざとなると パニクりますな。
退院するか、そのままか……どっちに転んでも なんとかがんばりまする。
本当に大変やったねぇ。(´;ω;`)
みんなが通る道とはいえ
本人もまわりももう少し 穏やかに心身にらくに さしてもらえんやろかと思う。
人手がたりんわなぁ。
家庭で 人手が足りんというのを
社会はわかっとらんわね。
なんとか きりぬけておくれ。
*かずみはん*
ほんまに 怒濤の一週間でした。
病室は いっぱいのようですねぇ。
看護師さんやお医者さんも 足りないようです。
そうなんですよね。
まだ生きて居るのに 葬儀屋とか調べていたら
死期を早めないだろうか…などと 非化学的なことを思ったり。
でも、調べておかないとねぇ。
病院に長いこと預かってもらえないし。
少し余裕ができたので 今のうちに おおざっぱに決めておくことにします。
今日も病院から電話があって ドキドキしてしまいました。
用件は、本日から一般病棟に移るということでした。
少しはよくなっているようで。
会えないけど、明後日にでも替えのパジャマをお届けしに行ってきます。
何かあったのかしら・・・と心配していましたが、
やっぱり、大変だったんですね。
でも、とりあえずは一旦落ち着かれたようで、なによりです。
そして、このコロナ禍で、病床がひっ迫しかけてるときに、
診てもらえる病院があって良かったですね。
妹さんも来てくれはって、良かったです。
私も、おかんの葬式のこと、事前に調べたりしましたが、
まだ生きてるのに・・・って罪悪感があって、
真剣に調べられませんでした。
でも、突然やってくるものだから、やっぱり調べておいた方が
いざというとき、困りません。
まだ忙しい日々が続くと思いますが、
京太郎はんも、体壊さないように、気を付けておくれやすぅ~
病院からの電話は、確かに怖い。。。。ドキドキする。