往く年~最後の大厄年~

2022年が終わろうとしています。
毎年毎年、あっという間に1年が過ぎていきますが、思い返してみると、私的にはとんでもなく大変な一年でありました。
思い返すと、もうどっぷり沈んで疲れてしまうので、何も考えないように1年過ごしてきましたが。
クリスマスも終わり、世間では正月に向けて慌ただしくなってきた頃。
さすがにもう平穏に年が変わっていくのだろうな、大厄も節分までもう少し、日々のあれこれにイライラしながらも変わりなく過ぎていくんだろうなと……

そうは問屋が卸さない(←これってなんかすごい言葉)のでありました。

暮れも暮れの12月28日水曜日。
真夜中や明け方にオヤジのトイレやがそごそする音などで起こされて、寝不足でイライラしながら、起床時間5時半に起き、いつもの日常雑務をこなしておりました。
6時くらいにオヤジが自室でなにやらうめいているので……またいつものなにかわけのわからん独り言かとも思いましたが、一応様子を見に行くと。
畳の上に座って足を押さえておりました。

要領の得ない説明でなんとか理解できたのは、どうやらすべってころんだようです。
右太ももと右ひざ裏が痛いと。
見たところ腫れていなかったので、ひとまず、ベッドにラクな態勢で横になっときと寝かせてから、途中だった雑用を片付けて…7時。
トイレに行きたいらしく、なんとか歩いていくのですが、右足にチカラが入らないと。
我が家、バリアフリーでないので、トイレに行くのに僅かな段差があります。
それが登れないのです。
手を貸してなんとかトイレを済ませて、ベッドまで送り……ひとまずミルクとヨーグルトをお腹に入れさせ、朝の薬を飲ませました。
痛いという部分を見ましたが、相変わらず腫れも熱もないので、そのまま横にさせて。

パソコンを立ち上げ検索すると、見た目が変わらなくても大腿骨骨折という場合があるらしいです。
整形外科や外科に連れて行くにしても、ご存知、我が家はエレベーターなしの5階。
私一人ではとうていー無理です。
でも、救急車呼んでいいものだろうか……しばし、逡巡。

そうだ。
迷ったときは#7119だったわ…とかけてみたのですが、ずっと話し中。
そこで大阪府の救急安心センターに電話してみました。
高齢者ということと症状を話して返ってきた言葉が。
「病院をご案内するしかできませんが…」
えっ。そんなんやったらPCですぐ調べられるがな。
救急車を呼んでいい事案かどうか知りたいんだよぉぉ
「それなら救急で相談してください、お大事に~~~」
………なんのための救急安心センター。ちっとも安心せぇへんやんっ。
相談だけのために救急の方の時間を奪っていいものか。でも、仕方ないと119に電話しました。
これこれこうで…と話すと年齢のこともあるのですぐに来てくれるということになりました。

消防署はすぐ近所にあります。
以前、オヤジやおかんの件で電話したときもだいたい3分くらいで到着してくれていたので、119に電話するときは事前に保険証やらお薬手帳、入院バッグ、私のカバンと用意してから電話するようにしています。
今回もそうしたのですが、コロナ禍のせいなのか、今回は10分くらい余裕がありました。

救急を頼んでからオヤジに「救急車くるからねっ」と言うたら、嫌がる嫌がる。
もう年寄りはなんでこうなんだぁぁぁぁぁ。
いつもの鍼灸接骨院から来てくれる訪問リハビリのお兄ちゃんで事足りると思うているようです。
ぃゃぃゃ、これはレントゲン撮らなあかん事案で、私一人ではどないしてもよう連れて行かれへん。とにかくそこで寝ときっと。
そもそも、年末。もうギリギリの線だと思うし。明日29日はたいてい診療おやすみになっているでぇ。悠長なこと言うてられへんっ。

足を固定してもらって、いざ、搬送……と。
またもや、コロナのせい。
なかなか搬送先が見つかりません。
待っている間に、お向かいさんが心配して出てきてくれました。
この方はおかんのときにもお世話になっています。
そして、やっと受け入れてくれたのは隣の大きな市の名前の知らない病院…どこね、それ???……
救急車で乗ること20分(途中高速も乗った)9時20分くらいに到着しました。
見た感じ、ちょっとだけ入院施設もある街の病院ってな感じでした。
駐車スペースもほとんどなく、しかも自転車で溢れていました。

レントゲンの結果。やはり大腿骨頸部骨折。
大腿骨の付け根部分が折れて反対側が押されて骨盤の方にめりこんでいるかんじでした。
この病院でも、ウチの近所で手術してくれそうな病院を探してくれたのですが、救急でもみつからなかったから見つかるはずもなく。
搬送されたこの病院で手術、何事もなければ年明け早々にリハビリ病院へ転院という形になりました。
いかんせん、年末年始。よりによってこんなときに。。。
でも、ギリギリでした。
この病院でも翌日から麻酔科の先生がおやすみなので、手術は28日までだったそうです。
(診察自体は29日までのよう)
麻酔は年齢を考えて全身麻酔。

手術はボルトで固定(スクリュー固定)の方法です。

オヤジの前に3件ほど手術があり、夕方からになるそうで。
その間に、おかんのときのように山のような書類にサインさせられました(もう住所とフルネームのハンコ作っておこうかしらと思った)
コロナ禍で面会謝絶。病室に一歩も入れてもらえず、すべて、出入り口に直結している一般待合室でサインしたり待ったりしていたのですが、患者さんが出たり入ったりするたびに冷風が……めちゃ寒かったです。
荷物を預かってもらってトイレに行き(外来用のトイレ、洋式と和式(!)が1つずつでした)少しだけ病院まわりをぐるりとしましたが、お店がありません~~コンビニもありません~~。さすがにお腹すいたなぁと…(病院内にも売店なし)
さらに寒いなか延々と待たされて、入院に必要なものを説明され。

はたと気づくのでした。

重たい入院セット持ってきたけど、だいたい内科系のことしか頭になかったので、怪我、しかも足とかの下半身の怪我はまったく考えていませんでした。
これは普通のパジャマではあかんよねぇぇぇ。ズボンはかれへん。浴衣タイプのパジャマよねぇ。
すぐにネット注文するにしても、さすがのAmazonさんでも早くて届くのは翌日。(それも年末だから難しい)
面会できるなら様子見も兼ねて荷物運びするけど、完全にシャットアウトのようなので、紙パンツ、タオル、パジャマはレンタルすることにいたしました。(トータル1日600円~1200円程度←紙パンツの使用頻度による)

あとはお箸スプーン、コップなどなどなのですが、これが。。。
私としたことが。
全部まとめてあると思いこんでいましたが、おかんの件が終わってから、おかんの入院セットをばらしてそちらに小物類をいれてしまっていたのでした(とりあえず突っ込んであとで分類しようとしてそのまま現在に至るです(^_^;))
お箸もそっちに入れてしまっているぅぅぅぅ……歯ブラシとか忘れたし。

手術は早くなるかもで3時半くらいには戻ってきてくれればということなので、いったん、家に帰って荷物を取ってくることにいたしました。そうしたら翌日来なくてもいいし。

で。

ここはどこ、私は誰?状態(頼りのスマホの電池が30%ちょっとでなるべく検索とかしたくなかったので)、不要な荷物で手いっぱいだしタクシーで帰ることに。この時点で1時半でした。
タクシーアプリ(GOタクシー)便利です。すぐに来てくれました。

「えらい遠いところまで運ばれたんやなぁぁぁ」
タクシーの運ちゃん、どうやらおしゃべりタイプのようです。
もうかなりしんどかったので黙っててほしかったんですが……
「コロナ禍でなかなか見つからなかったんです」
「それやったら、”奥さん”(←ぃゃ、私、ちゃうんやけど)お腹すいてるんちゃう」
「はぁ、朝からコーヒー1杯だけで」
というと、赤信号のときにいきなりタッパをかぱっと開けて渡してくれました。
中には いろんな飴ちゃんが大量に入っていました。(浪花のおっちゃんでも飴ちゃん持ってるんや…)
「食べ」
お礼を言うて、ものすごく久々に食べたチェルシーはめちゃ甘かったです。

タクシー5000円かかりました(T_T)……アプリにはクレカを紐づけてあるので現金はいらなかったですが。。。

家に転がりこんでから、まずスマホを充電して。
スプーン、お箸、ティッシュ、ウエットティッシュ、歯ブラシ、歯磨き、ひげそり、電池。。。などなどかき集めてカバンに入れて。
パソコン立ち上げて病院最寄り駅から病院までの徒歩道順をスマホに転送。
ケアマネさんと半日デイの施設に電話で状況報告し、スマホはほとんど充電できないまま、家を飛び出したのでした。

久しぶりの電車です。
最近、電車に乗るのは病院に行くときだけやなぁぁぁ……
阪急宝塚線の庄内駅が最寄り駅です。

転送したグーグル・マップさんのとおりにくねくねと歩き、病院に着いたのが3時半でした。
受付に言うと、すでに手術は始まっていて、またこの寒い待合室で待てとのこと。
この日水曜日は午前診療だけのようで、来院する人がほとんどなく朝のときよりかは入り口開閉があまりない分、少しは寒さもマシでしたが。
来る途中駅のコンビニで買ったコンビニおにぎりとお茶をお腹に入れて、待って4時半近く。
担当の先生がやってきて
「無事になんの問題もなく終わったわぁぁぁ、ガッハハハ(←こんな感じの先生でした)」
そこからさらに待つこと15分。
レントゲン室から病室に向かうエレベーター前でやっと対面…と言うてもオヤジ、術後すぐなので頭がはっきりしていないようで。
「コロナだから私は会えないからね。なにかあったらなんでも看護師さんに言うんだよ」と言うても
「痛い 痛い」しか言わないまま聞こえたのかどうか、わかったのかどうか……そのままエレベーターに吸い込まれていきました。

さて。

私はもう用無し?

帰路につきました。
待合室で待っている間にグーグルマップを見直していたら、来たときみたいにくねくね路地をいかなくても、かくんかくんと大きな道路を歩けばええんやんか。それだったら駅から一回曲がるだけで到着できたのに。
いくら最短でも、ちょっとやんちゃなお兄さんたちがたむろしている路地なんて歩くことしたくないのよ。ということで大きい道を帰りました。そんなに時間変わらないと思うぞ、グーグルさん。

夕日が沈む中。
相変わらず落ちるように飛んでいる飛行機だなぁぁぁとか(←伊丹空港へ着陸体制に入っている飛行機)
あぁ、ここで友達が結婚式を挙げたんだなぁとか。
各停電車なので久々に懐かしい景色をのんびり眺めながら乗っていました。

我が家の最寄り駅についたときには薄暗く。。。
バタバタしているときには汗かいていたくらいですが、かなり肌寒くなっていました。
商店街を歩くのですが。
流れている地域FMラジオから中島みゆきさんの歌声が。
「糸」でした。
みゆきさんの声を聞くと涙ぐむ私です。
アルバム『EAST ASIA』に入っていて初めて聞いたときから
(あぁ、私は1本の糸でしかなく…「布」にはなれないんだろうなぁぁぁ…
さもなくば、誰かが織った「布」に混ざり込んだ1本の余分な糸でしかないなぁぁぁ…)
と思ったものでした。
下手したら泣きながら歩いてしまいそうなのをぐぐっと我慢して、商店街を抜けたところにあるケアプランセンターに寄って、ケアマネさんに報告してきました。
現担当と以前の担当さんお二人が応対してくれて。
すでに病院からも連絡が来ていたようで、病院に出す意見書(?)みたいなものを作成してくれているところでした。
前ケアマネさんがわりとオヤジのことを把握してくれていたので、「オヤジの取扱説明」を盛り込んでくれているようでした。ありがとう。

そこからいつものスーパーで安売りになっていたお惣菜を買って、お向かいさんにも状況報告して、玄関をあけたら…
まぁぁぁぁ、とっちらかっているわぁぁぁ(笑)
いろんな荷物があちこちに散らばって。
ひとまず、洗濯物を取り込まなくては。。。ばたばた。。。
今年最後のカン・ビンのゴミを出せなかったなぁぁ。。。

なんとか座ったら6時前後で。

大厄ってこれかよぉぉぉぉ。
せめて1年に一人ずつ、できるならば少し時間をあけてにしてくれよぉぉぉぉ。。。
やれやれ。

さすがに どどっと疲れが吹き出て。。。

疲れすぎて逆に眠れず。

小さい子供のように 大声で泣きましたわ。ははは。。。


搬送先の病院。
その筋(どの筋???)では有名なようで。
タクシーの運ちゃん「ええ病院らしく遠くからタクシーで来る人もおる」
ケアマネさんも、訪問リハビリのお兄ちゃんも、ご存知でした。
本当に昔からある街のちょっと大きめの病院という感じで。
おかんの病院が最先端なめちゃきれいな病院だったので、それと比べてしまうからか。
えらくボロい感じが。
そして土地柄、お年寄りが多く。。。でかい声で話しているおばあちゃんたちや、施設の人が連れてきたおじいちゃんやらで溢れておりました。
そして、先生や看護師さんも、お年寄りの扱いには慣れているようでした。

担当の先生。
「今まで手術したことない? それはすばらしいぃぃっ!!」
「脳梗塞以外病気していない? それはすばらしいぃぃぃぃっ!!」
「脳梗塞してこれだけ動ける? それはすばらしいぃぃぃぃぃっ!!」
麻酔科の先生。
「大丈夫、寝ている間に終わるからねぇぇぇ」
「痛くないよう、ボクがんばるからねぇぇぇぇ」
看護師さん。
「痛いねぇぇ こうしたらどうかな?」


あまり寝られないまま、オンデマンドで「鎌倉殿の13人」を延々と見…翌日29日木曜日。
いつ起きてもいいんだけど、ひとまずいつも通り起きて。
えっと。
朝食の用意はしなくていいし。
何をすれば???

とりあえず、昨日持って帰ったオヤジの山のような服(何重にも重ね着している)を洗濯して。
ついでにオヤジの部屋も片付けて。
しばらくは戻ってこないだろうから、布団とか干して。
ベッドでお菓子ぼりぼり食べるから、お菓子のくずがあちこちに。
掃除機かけたり。
開封済のお菓子も全部捨てて。
テレビとかの電源も抜いて。

年末年始に向けて、安いときに買っておいた食材を下処理して冷凍し。
お米ってどのくらいまで置いておけるのかなぁ、ジプロックとかで密封したほうがいいかしらんと悩み。
冷凍庫パンパン。
野菜室は戴き物のビールで埋まりました(笑)
冷蔵室は温度「弱」にしてもいいかしら。
牛乳を使い終わったらそうしよう。
……でも、誰が呑むよ、この牛乳。。。先日安いから2パック買ったところやったのに……
シチュー。。。とか。。。シチューとか。。。シチュー?
自分のために作るのは面倒な私でした。

明日31日に届く無塩おせち(レトルト)どうしたものか。
私、おせち、あまり好きではないし(黒豆と栗きんとんだけ好き)そんなに食べられないが。
賞味期限ギリギリまでぼちぼちと食べるしかないか。

本来は今日30日に今年最後の訪問リハビリにきてもらう予定だったお兄ちゃんにも電話して状況説明。
それから新聞も今日からしばらく配達をストップしてもらうよう電話。
月々4400円でも浮かせよう。

オヤジ。
病室のテレビ、使い方わかるかなぁ。こたつや部屋の明かりもよぉつけん人やからなぁ。
新聞とか持っていってあげられないけど、ボケたりしなければいいが。
そもそも、お茶とかでも「ほしい」と言えない人やし。
面会できたら私がやるけど。
他人にはよぉ言わん人やからなぁぁぁ。。。
気になるけど、病院ももうお休みで、ギリギリの人員しかいはらへんやろうし、電話かけても迷惑やろうなぁ。

コロナさえなければなぁぁぁ。

そんなこんなで、1月14日生まれのあの人、92歳の誕生日は病室で迎えることになりそうです。


リハビリ病院、どこになるかわからないけど、ひとまず近所の病院を検索して評判とかみてみなくては。
家の中の段差(トイレへ行く段)の高さも測っておかねば。
(マンションの階段は 以前、計測して段数も数えて データにまとめてある)
あー、オヤジの加入保険も調べておかねば。


そして、今日30日は。
少しだけ遅くまで寝て6時に起床。
で。また起きて何をしたらいいのか。
コーヒー飲んで、掃除機かけて。
昨日洗えなかったオヤジの毛布を洗って干して。
荷物置き場になってしまっている おかんの部屋も少しかたづけたいのだが、寒いなぁぁぁと。

そんなこんなの年越しになりそうです。


今年最初のEテレ「2355・0655年越しスペシャル」の新春たなくじは、こんなんだったのに。
なんでかなぁぁぁぁぁ。
最大の大凶なんではなかろか。


みなさま、よいお年を…
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